お役立ち情報 2020.01

以前に、この「お役立ち情報」の中で、爆発物を嗅ぎ分ける“危険探知犬”（2019/12/06）や、まだ研究段階ではありますが、尿や呼気の臭いをかがせてガンを特定する“がん探知犬”（2019/08/23）のお話を載せましたが、今回は“警備犬”です！！

さて“警備犬”とは？ご存知ですか？事件現場でにおいをたどって凶器を見つけたり、犯人の足取りを追うのは“警察犬”です。警備犬とは、テロ警戒や災害現場での救助活動を主な任務としているそうです。

この警備犬には、犬ごとに専属の育成担当の警察官「ハンドラー」がいて、ハンドラーは24時間お世話をするために、順番に庁舎で宿泊しているそうです。

では、この警備犬はどんな役割を担っているのでしょう？
爆発物の探索や、災害現場での生存者の捜索。さらに大規模な国際イベントなどで不審者を取り押さえること。緊迫した現場では、一瞬の判断で事態が急変することから命令系統の統一は最重要事項。ハンドラーは警備犬に「この人の言うことだけを聞かなくてはならない」と理解させなければならないのです。

警備犬は、まだ一部の警察本部でしか導入されていないそうなのですが、テロの脅威が高まる中で年々存在感が増していくし、需要もあることでしょう。人の数千倍といわれる嗅覚や10倍ともされる聴覚、優れた動体視力、そしてハンドラーへの忠誠心を生かした能力に期待が寄せられますね。

昨年運用が始まった大阪府警では、さっそく20カ国・地域（Ｇ20）首脳会議（サミット）や秋のラグビーワールドカップなどで警戒警備に参加したそうです。他にも、定期的に関西国際空港などに出動しているそうですよ。開催が迫る東京五輪・パラリンピックでは日本全体でテロ警戒が必要となるため、さらに活躍の機会が増えることでしょう。

2020年、令和2年として今年も始まり、早いもので今日で2週間です。吉村動物病院のホームページにいらっしゃる方は、ほとんどの方がペットを飼ってらっしゃる方だと思いますが、年の始まりに、ペット飼う…ということについて改めて触れてみたいと思います。

この「お役立ち情報」の中でも、何度かペットを飼う…ということについて、お伝えしてきました。

ペットと言っても「命」という意味では人間と同じです。ただ、ペットは人間の助けがなければ生きていかれません。ペットを飼うことは、ペットの命を預かることです。もちろん、ペットが健康で快適に暮らせるようにすることや、社会や近隣に迷惑をかけないようにすることは、飼い主の責務です。そして、ペットの最期まで責任もって接してあげてください。これらは、飼い主のモラルでありマナーなのです。

環境省では、守ってほしい5か条として、下記をあげています。

1. 動物の習性を正しく理解し、最後まで責任をもって飼う
2. 人に危害を加えたり、近隣に迷惑をかけることのないようにする
3. むやみに繁殖させないようにする
4. 動物による感染症の知識を持つ
5. 盗難や迷子を防ぐため、所有者を明らかにする

詳細は、下記の環境省のURLへ！
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/owner.html

ここを読んでらっしゃる方は、「どれも、当たり前じゃない～！」と思われる方がほとんどでしょう。これが全て現実になれば、飼い主のいないペットはいない～社会になります。そうなる日、それが当たり前の日になることを願います。