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お役立ち情報 2019.10

動物病院として「お役に立つ」
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狂犬病予防法違反(2019/10/30)

四国犬イラスト

狂犬病予防接種せず、女性かむ 
飼い主書類送検へ 

飼い犬を自治体に登録せず狂犬病の予防接種も受けさせていなかったとして、警視庁が近く狂犬病予防法違反容疑で、東京都瑞穂町の男性会社員(64)を書類送検する方針を固めたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、男性が飼育していたのは中型の四国犬。今年8月、瑞穂町の路上を男性が四国犬を連れて散歩中、通りかかった10代の女性の左太ももをかんでけがを負わせた。110番通報で駆けつけた福生署員が男性から事情を聴いたところ、同法違反が発覚した。

女性に狂犬病の感染は確認されなかった。男性は調べに対し、容疑を認めているという。

書類送検容疑は、飼育していた犬を町に登録せず、狂犬病の予防接種も受けさせていなかったとしている。

厚生労働省によると、狂犬病予防法では、取得日から30日以内(生後90日以内の犬は生後120日以内)に飼育する犬を市区町村に登録した上で、年1回の予防接種を義務づけている。

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この女性に狂犬病が確認されなかったこと…何よりでした。

狂犬病は犬だけの病気と思われる方も多いと思いますが、人間を含むすべての哺乳類に感染します。狂犬病ウィルスは、狂犬病にかかっている動物の唾液に含まれ、その動物にかまれると発病します。治療法がなく、発症すると死亡率100%に至る恐ろしい病気です。が、狂犬病は予防できます!そしてその予防接種は飼い主に責任と義務があります。

詳しくは、「お役立ち情報2019.07」の中に「狂犬病予防注射」(27日)として記載がありますので、是非ご確認ください。

その他、関連記事としてお役立ち情報2019.06」の中に「狂犬病の怖さ」(1日)、「お役立ち情報2019.07」には輸入コンテナ迷い猫に注意」(1日)があります。こちらもあわせてお読みください。

迷子の愛犬と12年ぶり再会(2019/10/25)

迷子だったダッチェス

「いま起きていることが信じられない」 

10月8日(現地時間)、米ペンシルヴァニア州ピッツバーグで1匹の犬が保護された。3日後に迎えに来た飼い主は、約1600キロ離れたフロリダ州からだった!なんと、迷子で保護された犬と飼い主が再会するのは、実に12年ぶりだったのだ!!

アメリカのテリア犬種の一つであるトイ・フォックス・テリアの「ダッチェス」は、実は2007年から行方が分からないままだった。

保護団体によると、発見当時、ダッチェスはすでに14歳と高齢で、お腹をすかせ、震えていたという。また、爪の処理も深刻だったとか。

ダッチェスの第一発見者は、すぐに動物保護センターへ連れていき、保護を要請。そこでダッチェスの体内にマイクロチップが埋め込まれていたことに気が付いたという。そこからの展開は早かった。

マイクロチップの情報を元に、ダッチェスの飼い主がフロリダ州ボカ・ラトンにいることを突き止めると、すぐに連絡を取った。連絡を受けた飼い主は12年も行方不明だった愛犬が見つかったと聞き「今このとき、電話してもらっていることが信じられません。こんなことが起こるなんて信じられない」と喜びを表現したそうだ

その後、飼い主は車でフロリダからピッツバーグまで運転し、愛犬ダッチェスとの再会のために約1000キロもの道を旅したという。

飼い主一家は当時フロリダ州オーランドに住んでおり、ある日、息子が閉め忘れたドアからダッチェスが逃げた後、行方がつかめなくなってしまったとか。その時はいくら探しても見つからないので、事故にあったか、誰かに引き取られてしまったのかも…と捜索を断念したのだという。飼い主は「まさかダッチェスが見つかった、と連絡が来るとは思っていませんでした。もう12年も経っていたし」とコメント。

それでもダッチェスがいつか帰ってくるかもしれないと考えた飼い主は、マイクロチップの契約を続け、引越しをするたびに、新しい住所の更新をしていたという。

「犬も私の家族ですから」と語る飼い主は、ダッチェスの帰りを長年信じ続け、ついに感動の再会を果たした。そしてダッチェスにキスをすると「本当今までどこに行ってたのよ」と静かに話しかけたという。

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マイクロチップの本領発揮ですね!マイクロチップって何?と思われる方、または詳しくお知りになりたい方は、「マイクロチップ」のページをご確認くださいね。              
それにしても飼い主さん同様、12年もの間、どこをどう彷徨い、どんな日々を送っていたのか!?気になるところですね。

猫バンバン(2019/10/22)

猫バンバンのロゴマーク

今年も冬がやって来る!「猫バンバン」の重要性。

猫は自分の過ごしやすい場所を見つける天才。夏は風通しのよいひんやりしたところ、冬はぽかぽかあたたかいところに出没します。寒い日の「車のボンネットやエンジンルーム」は絶好のお昼寝スポット!

気づかずにエンジンをかけてしまうと、猫がベルトなどの回転部分に巻き込まれる痛ましい事故が発生します。これに起因した日本自動車連盟(JAF)の出動例も少なくないそうです。

今年もそろそろ冬が来ますね。本格的に寒くなる前に、猫が車のどこかにひそんでいないか?を確認する「猫バンバン」の重要性をお伝えします。

猫バンバンとは、車に乗る前にエンジンルームを叩くことで、猫を驚かせて逃がす~というものです。

お出かけ前のひと手間で小さな命が救えるかもしれません。今年の冬も猫バンバンを積極的に行っていってほしいです。ただ、叩かれたことに怯えてさらに奥へと逃げ込んでしまうこともあります。ボンネットを叩くだけでなく、開けて中を確認してみてくださいね。

「俺はチロに看取ってもらいたいんだよ」(2019/10/15)

犬猫と“老春”を過ごせる特別養護老人ホームで起きた奇跡

犬や猫には人の心を癒す力があると思う。人の気持ちを読み取り、うれしいときは一緒にはしゃぎ、辛い悲しいときはそっと見守り、側に寄り添ってくれる。私たちは、そんな存在を抱きしめたり、撫でたり…。それだけで、心癒される。

神奈川県横須賀市に少し変わった、犬や猫と一緒に“老春”を過ごせる「さくらの里山科」という特別養護老人ホームがあるそうだ。この施設では動物愛護団体から保護された犬猫が共に暮らしていて、入居者が望めば自宅で飼っていたペットを連れてきて一緒に生活できるそうだ。

「さくらの里山科」では、愛と優しさに満ちた不思議なことがたくさん起きていた。それを小説仕立てに15のストーリーにしたのが、『看取り犬 文福の奇跡』(若山三千彦/東邦出版)。

~ その内容は ~
本書には、それぞれドラマを抱えた入居者や犬猫が登場する。たとえば施設に入居した時点で余命3カ月の末期がんにかかった伊藤さん。本来ならば延命治療をするはずだが、伊藤さんは全てを捨てて、愛犬チロと過ごす生活を選んだ。がんに体力を奪われ、だんだん体が動かなくなる。それでも伊藤さんはチロとの散歩を欠かさなかった。どんなに時間がかかっても、どれだけ足が前に進まなくても、必ず一緒に歩いた。一瞬でも長く命を燃やすため食事も懸命に食べた。

「チロと少しでも長く一緒にいられるよう頑張るぞ」

この言葉を理解するかのように、チロも毎晩一緒のベッドで寝て、散歩に出かけて、一緒にくつろいで、仲睦まじい時間を過ごした。入居した時点での余命は3カ月。しかし伊藤さんはチロのために春を越え、夏を越え、入居10カ月目を迎えられた。小さな命が大きな力を与えたのだ。ところが10カ月目を迎えて、ついに伊藤さんの体力がガクッと落ちる。寝たきりになってしまった。ベッドの上にはチロが寄り添う。伊藤さんが微笑みながら震える手で小さな体を撫でる。「俺は、チロに看取ってもらいたいんだよ」。生前にそんな願いを口にした伊藤さんは、枕元に座ったチロに優しくなめられながら、「……チロ……」という言葉を残して旅立った。

高齢者がイキイキと残りの人生を楽しむことを「老春」というそうだ。伊藤さんとチロは、残されたわずかな老春を一気に駆け抜けた。これを奇跡と言わず、どう表現しよう。

「さくらの里山科」ではこんな奇跡がいつくも起きた。日常生活が難しくなるほど難病が進行し、一時的に有料老人ホームに入って、愛犬ナナと会えなくなった渡辺さん。歩行も困難な状態だったが、施設でナナと涙の再会。希望と活力を取り戻してリハビリに励み、再び歩けるようになった。

認知症による幻覚と不安症で夜も眠れなかった山田さん。あるとき施設で、虐待を受けていたテンカン発作の持病を持つ保護犬アラシと出会う。やがて2人はどんなときも一緒に過ごすようになり、それにつれ山田さんは夜を眠れるようになった。多臓器不全でアラシが先に旅立った後も、「アラシが守ってくれる」という笑顔を浮かべて、山田さんは夜を眠ることができた。

犬や猫には人の心を癒す力がある!と私は思う。アニマルセラピーの効果かもしれないが、もっと大きな力が働いているようなお話があるらしい。

それが、本書のタイトルにもなった柴犬の文福。驚くことに文福には、入居者の最期を察知する力があるようで、ベッドから旅立つ彼らのため、最期まで一緒に傍にいて“看取る”とか。文福が起こした2つの奇跡は、きっと涙なしで読めない…とのことだ。

世界中のペット愛好家の間で広く知られる伝説がある。「虹の橋」だ。亡くなったペットたちは、天国の手前にある虹の橋で楽しく過ごしながら、大好きな飼い主との再会を待つ、という伝説。

本書を読むと感じる。きっと「さくらの里山科」から旅立った人々も虹の橋で待っているのではないか。人も犬猫も関係ない。大好きだった名前を呼びながら、みんなで仲良く首を長くして待っているはずだ。そんな気持ちになる、一冊だそう。

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前回に続き、書籍のご紹介となりました。読書の秋。運動の秋。食欲の秋。。。と、秋にはいろいろありますが、まずは、❝読書の秋❞はいかがでしょう。

犬猫殺処分施設で働くということ(2019/10/11)

実際に働く女性を描いた「犬房女子」

熊本県熊本市には「熊本県動物管理センター」と「熊本市動物愛護センター」があった。この二つの施設は保護・捕獲した犬や猫を扱う行政施設だが、行政機関としての活動方針には大きな差があった。

管理センターでは収容した動物のほぼ全頭が殺処分された。愛護センターでは殺処分と同時に積極的な譲渡活動を行い、殺処分ゼロをめざしていた。この二つの施設で、実際に働いた女性の姿を紹介したのが「犬房女子」(藤崎童士著、大月書店刊)である。

犬や猫が収容施設でどのような扱いを受けているのか、そこで働く人々は何を考え、給料はどれぐらいで、どんな働きをしているのか、職員募集の方法など、かなり赤裸々に書かれている。

殺処分施設の劣悪な環境や、そこで死を待つ犬や猫の悲惨な現実については、あまりにも辛すぎて、通して読むのが切なくなる。目をそむけたくなる内容だが、救いはある。それはこの現状を変えようと立ち上がってくれた若い女性たちの、その真摯な姿であるのだ。

社会には様々な矛盾があり、それを是正しようと戦う人と、戦わずに流されてしまう人がいる。逃げずにとどまり、前向きに戦うことは、正義なのだ、と、きちんと教えてくれる本は意外と少ない。この本は、普通の人であっても、社会や組織を変えることができる力をもっている、という希望をくれた。

もちろん、この本で初めて殺処分の現場を知る人も多いだろう。犬や猫の悲惨な現状が公表されて、矛盾を感じた人が増えれば、収容施設の問題は改善していく。そのためにも是非、ペットを飼育している人は手に取って読んで欲しい

殺処分に立ち会った主人公は言う。「かわいそうだけれど、かわいそうっていうそのときの感情で終わらせてしまったら、あの子たちがもっとみじめになっちゃう気がする」。焼かれて骨になる姿を見守る主人公は、ゴミ袋に骨を入れるところまで、きちんと見届ける。こんな切ない仕事があるだろうか。

多くの道のりを経て、2017年、熊本県動物管理センターは熊本県動物愛護センターへと生まれ変わり、殺処分数も大幅に激減した。その陰で本当に犬や猫のために力を尽くした女性たちのことを、私達は忘れてはいけない。

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ここのコラムでも何度かお伝えし、「診療案内」にも記載がありますが、ペットは人間の助けがなければ生きていかれません。いらなくなったから…、大変だから…の途中放棄は通用しません。飼主は、ペットの最後の時が来るまで責任をもってみてあげる!これは責務です。

私もまだ読んでいないので、是非読んでみようと思います。何の関係もありませんが、吉村動物病院先代の出身地は熊本です。

イギリス全土で飼猫にマイクロチップ(2019/10/5)

イギリス全土で飼猫すべてにマイクロチップ装着を義務化
新たな動物福祉措置案として発表

日本では20196月、改正動物愛護法が可決され法律として公布された。これにより、ペットショップやブリーダーなどで売られる犬や猫にマイクロチップの装着が義務づけられることになった。ただし既にペットを飼っている一般の飼い主に対する義務化は行われない。公布後3年以内の施行のため、実際には2022年の夏くらいからのスタートだ。

世界でも、動物への福祉措置としてマイクロチップの埋め込みを重要とする国は増えている。今回イギリスでも、近々すべての飼い猫を対象に、マイクロチップの埋め込みが義務化されることを発表した。日本との違いは、義務化の対象がすべての飼い猫であることだ。既に猫を飼っている一般の飼い主も対象となる。

これは、9月末の保守党会議で提案された動物福祉改革のひとつであり、イギリスではこの案の他にも新たな福祉措置案が報告されている。

928日にマンチェスターで行われた保守党会議では、新たな動物福祉措置計画として、イギリス全土の飼い猫約1100万匹にマイクロチップの埋め込みを義務化することが発表された。

猫を保護する慈善団体「Cats Protection」によると、同養子縁組センターに持ち込まれる猫10匹のうち、8匹がマイクロチップを埋め込まれていないという。

この法案が実施されると、全ての猫に飼い主の住所や名前などの情報が記録されたマイクロチップを埋め込むことが義務化されることになり、行方不明になってしまったペットが保護された時に、スムーズかつ確実に飼い主のもとへと戻ることに役立つ。

更に会議では、猫のマイクロチップの義務化以外にも複数の案件が提出された。
現在、イギリスでは約5000世帯がサルをペットとして飼育しているという報告があるが、今後サルをペットとして飼うことや、屠殺目的で生きている家畜を輸出すること、トロフィーハンターが絶滅危惧種の動物を海外から国内に持ち込むことを禁じる提案がなされたとのことだ。

この提案が発表されたことを受けて、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)スタッフは次のように話している。
マイクロチップをペットに埋め込むことを、飼い主に強制することは容易ではないが、義務化は前向きな一歩と言える。ペットを見失ったり、盗難に遭ったりした場合、また車に轢かれるなどの事故に遭った場合など何かが起こった時に、ペットが飼い主のもとへ戻れるようにすることは非常に重要だ。

ちなみに日本の新たな改正動物愛護法でも、販売者のマイクロチップ義務化以外に、幼すぎる犬や猫の販売を禁止する「8週齢規制」や、飼育環境について数値で規制していく「数値規制」、インターネット販売をしにくくする規制などが盛り込まれている。

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現状、動物愛護・福祉においてイギリスは先進国といえるのでしょう。とすると、日本は!?いろいろな考え方があるとは思います。まずは、マイクロチップについて詳しくお知りになりたい方は、「マイクロチップ」をご確認ください。

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