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お役立ち情報 2019.07

動物病院として「お役に立つ」
「知っていただきたい」情報を
お知らせします。

狂犬病予防注射(2019/7/27)

日本には「狂犬病予防法」という法律があり、年に1回予防注射を受けることが、義務付けられています。ただし、子犬の場合は生後91日以降に受けることとされています。

狂犬病は犬だけの病気と思われる方も多いと思いますが、人間を含むすべての哺乳類に感染します。狂犬病ウィルスは、狂犬病にかかっている動物の唾液に含まれ、その動物にかまれると発病します。治療法がなく、発症すると死亡率100%に至る恐ろしい病気です。


狂犬病は予防できます!
動物病院では、1年を通して接種することができます。大切な愛犬へ必ず予防接種をしましょう。

日本では1956年を最後に国内での感染事例はありませんが、海外では多くの発生例が報告されていますし、日本にもいろいろな動物が輸入されているので、いつ発生するかも分かりません。また、海外では狂犬病が発生している国が沢山あります。海外旅行先で可愛いからと不用意に動物に触るのは、とても危険です。

予防注射さえすれば、予防できる病気です。大切な愛犬のためにも、毎年忘れずに狂犬病予防注射を受けましょう。

犬・猫の熱中症(2019/7/12)

東京は梅雨真っただ中で、曇り空と肌寒い日が続いています。そうなると勝手なもので梅雨明けのカンカン照りが待ち遠しく感じるものですね。梅雨が明けると夏本番!!昨年のような酷暑が続くと、人間だけでなく動物たちにも厳しい毎日です。

さて、犬・猫の熱中症についてです。症状や処置、予防と対策など、いざという時のために事前に知識として頭に入れておくと、冷静な判断が出来るのではないでしょうか。

私たち人間も含めた哺乳動物は、体の温度(体温)を常に一定に保ち体のさまざまな働きを維持しています。しかし、長時間、換気できない高温な場所にいたり、高熱になるものにさらされたりすると、体温調節ができなくなり体の熱が上昇します。そうなると、うまく呼吸ができなくなる、脱水を起こす、体の血液がうまく循環できなくなる等の全身の働きが低下した状態になり、ショック症状を起こし、死に至ることもあります。これが熱中症です。

特に犬や猫は人間のように全身で汗をかき、体温を下げることが出来ません。呼吸による換気が唯一体温を下げる方法なので、 体温が高温になるとなかなか下げられず、熱中症になりやすいのです。圧倒的に犬が多いですが、猫にも稀に見られます。

*熱中症の症状*

<初期症状> 

  • ​ハアハアと激しく呼吸をしている ​
  • よだれが大量に出ている 
  • 歯肉や舌、結膜(眼)などが充血、うっ血している・心拍数が増加している

<重篤な症状> 

  • ぐったりとして意識がない状態になる
  • 下痢・嘔吐、ふるえを起こす
  • 意識がなくなる
  • けいれん発作が起こる
  • ARDS(肺が炎症を起こし呼吸が困難になる病気)になる

*応急処置*

すぐに~

  • 常温の水をかける
  • ​水で濡らしたタオルなどで包む
  • 涼しい場所で風を送る

熱中症は重症化すると死に至る致死率の高い病気ですが、応急処置の際に、早く体温を下げようとして冷水や氷、アイスバッグを用いて急激に冷却するのはいけません!抹消血管が収縮し、温度の高い血液が各臓器に循環して熱が発散しにくくなり、深部体温が下がらずに高体温による各臓器への障害が促進されて逆効果となります。

冷やす場所~ 
① 頭部喉側から首(頸動脈)
② 脇の下(前足の付け根の内側)
③ そけい部(後ろ足の付け根の内側)

*予防と対策*
ペットを高温の環境に置かないこと、これが最大の予防です!

<屋内>

  • 風通しをよくする
  • ペットが自由に居場所を選択できるようにしておくことが重要
  • 暑い時期の室内温度は26℃以下に設定する
  • 直接日光が当たらないようにする

<屋外>

  • こまめな給水を心がける
  • 時には体表に水道水をかけて流す
  • 風を送り気化熱を利用して、簡易的な体幹冷却法を取り入れる

体幹冷却法:喉から首にかけてや、胸そして内腿を含めたお腹全域に水道水をかけたり、水分を多く含んだタオルをかけてうちわであおぐなど。

<車内>

  • 外気温が25℃を超えるような環境下では閉め切った車の中に残すことは避けましょう
  • 活動的な犬や興奮しやすい犬の場合は、さらに低い気温でも熱中症のリスクがあります

朝の涼しい時間帯か、陽が落ちて涼しく
なってからのお散歩がおすすめ

*散歩時の注意点*
気温だけでなく、湿度が高い日も要注意です!

  • 朝の涼しい時間帯と夕方の陽が落ちてからがおすすめ
    散歩前にアスファルトを触って確認しましょう
  • 芝生や土の上を歩くコースを選びましょう
    地面からの照り返しなどの輻射熱に注意しましょう
  • こまめな水分補給を心がけましょう
    散歩後の熱くなった体を冷やすケアも忘れずに

​<散歩時の熱中症対策!!持ち物チェック>

  • 常温の水
  • タオル
  • うちわ
  • 冷却グッズ

!特に注意が必要な犬種・猫種!
犬:フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなど
猫:ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなど

<短頭種>
気道が短く、呼吸による体温調整が苦手なため、熱中症になりやすい傾向があります。

<肥満・高齢動物>
肥満体型の場合、体内に熱がこもりやすく首の周りの脂肪によって呼吸機能が低下しやすくなるため熱中症になりやすい傾向があります。認知機能不全症候群の高齢の動物(主に犬)は、水を飲む場所がわからない、家具の隙間など閉所から出られない、あるいは長時間吠え続ける等の症状が見られますが、これらの場合、体温上昇ならびに脱水症状を起こしやすく、熱中症の状態になってしまうこともあるので、特に注意が必要です。 

※呼吸状態が悪化しやすく、体温上昇に直結し、かつ脱水状態を引き起こすような病気の場合も、熱中症の注意が必要です。例えば、

  • 循環器疾患(心臓弁膜症など)
  • 慢性呼吸器疾患
  • 内分泌疾患(副腎皮質機能亢進症など)
  • 脳神経系疾患(原因は様々ですがけいれん発作を伴う病気、四肢麻痺を伴う病気)
  • 腎疾患(慢性腎臓病など)     
    などが該当します。

***************

少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院で診察を受けてください。症状が出てから手当をするまでの早さが重要で、その後の状態が大きく変わります。

「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」表紙

イエローチョーク作戦(2019/7/10)

犬の「フン害」なくそう!

兵庫県加古川市では71日から、犬のフンを路上で見つけたら黄色のチョークで丸く囲んで発見した日時を書く「イエローチョーク作戦」を開始した。「イエローチョーク作戦」には、迷惑な「フン害」をなくすため、放置したまま立ち去る飼い主の「良心」を呼び覚ます狙いがあるという。

市によると、同様の取り組みは京都府宇治市が2016年に始め、名古屋市など各地に広がりをみせている。飼い主が犬と散歩する経路は毎日ほぼ決まっており、「イエローカード」(警告)の意味もある書き込みを飼い主に見せることで、周囲に迷惑をかけていることを自覚させるという。

フンが片付けられない場合は、確認した日時を書き足していく。なくなった時は「パトロール中」などと書いて再発防止につなげて行く。

フン害に対する市民の目は厳しい。昨年11月の市民意識調査によると、市の施策48項目のうち「ポイ捨てやペットのフン害防止」は約60%が「不満」か「やや不満」で、満足度は2番目に低かった。

昨秋、市の担当者が宇治市を視察した。同市内の大通りでは、約1キロの区間で1日に45リットルのごみ袋3袋分もの犬のフンを回収するほどだったが、作戦開始から約1年でほとんど消えた、といった成果を確認している。

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東京都では、小平市、調布市、日の出町などが、すでに取り組んでいるようです。自分の犬のフンを片付ける…当たり前のことを当たり前にすれば、問題は起きません。一人一人が心がけて行きたいものですね。

輸入コンテナの「迷い猫」に注意(2019/7/1)

狂犬病ウイルス流入の危険、検疫所「隔離・通報を」

輸入されたコンテナに迷い込んだ猫などの動物から狂犬病ウィルスが国内に流入する恐れがあるとして、動物検疫所(横浜市磯子区)は注意を呼び掛けている。日本国内での感染による狂犬病の発症は60年余り確認されていないものの、致死率が極めて高い。発生している海外から輸入されたコンテナ内で猫などが見つかる事例が後を絶たず、10年間で187頭・羽。捕獲されず逃げ出した場合もあるとみられ、発見時は隔離した上で通報するように求めている。

狂犬病ウィルスは犬に限らず、猫やキツネなど哺乳動物であれば感染する可能性がある。北米ではアライグマ、スカンク、コウモリなどの感染が確認されている。

狂犬病予防法に基づき犬や猫などの輸出入検疫を行っている動物検疫所によると、輸入したコンテナに迷い込んだ状態で発見された「迷入猫」は毎年、全国各地から8~25頭が報告され、2009年~2019年5月16日の間に181頭。猫以外では、カナダからのコンテナ内で2009年にアライグマ、米国から2015年にスカンク、2016年にウサギ4羽がそれぞれ見つかり、捕獲された。

発見時に衰弱したり、すでに死んだりしている事例がある一方、逃げ出して報告されていない場合もあるとみられる。これまでに捕獲した猫などからは狂犬病ウィルスは検出されていないという。

狂犬病による死者の約9割がアジアで発生している。2018年は16頭の迷入猫が見つかり、コンテナが輸入された国・地域別の内訳をみると、中国と台湾が各5頭、韓国、メキシコ、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールが各1頭。いずれも農林水産相が指定する狂犬病清浄国・地域ではない。2019年は5月16日現在で12頭だった。

コンテナは港内だけでなく、内陸の工場や物流施設などさまざまな場所まで直接運ばれ、扉が開けられる。そのため、動物検疫所の担当者は「迷入猫を国内に逃がさないように、全国の輸入関係者や物流事業者、保健所などは意識と情報を共有する必要がある」と強調する。

動物検疫所は、迷入猫が見つかったと通報があれば職員が現地に赴いて捕獲する。「万一、猫などに人がかまれた場合はすぐに保健所に連絡するように」と話している。

問い合わせ 動物検疫所動物検疫課 TEL:045-751-5973

 

◆ 狂犬病 ◆ 
狂犬病ウィルスによる感染症で、傷口からウィルスが入り、神経を伝わって脳を侵す。発症後の有効な治療法はなく、発熱、頭痛などの症状が出て、ほぼ100%死亡する。世界では毎年約5万人が命を落としている。狂犬病清浄国は日本のほか、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、米ハワイ、米領グアムの6カ国・地域。日本国内の感染で人が発症した最後の事例は1956年で1人が死亡。その後、1970年にネパールで犬にかまれた1人が、2006年にはフィリピンで犬にかまれた2人が、それぞれ帰国後に発症して死亡した。

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日本で飼われている犬猫に噛まれて発症する国内での感染事例がなくても、「迷い猫」として海外から入って来る可能性がこれだけあります。外にいる犬猫に、かわいいからと言って手を出すことは危険です。

お役立ち情報2019.06」の中に、「狂犬病の怖さ」(1日)、「感染症の怖さ」(3日)としてそれぞれ詳しく書いてありますので、是非ご一読ください。

野犬(2019/7/1)

京都の観光名所に野犬多数 
住民「群れて怖い」殺処分も

観光名所の嵐山近くの桂川河川敷で野犬が増えている。西京署への通報は3月以降、20件。散歩中に群れを目撃した人もいる。市は、捨て犬が野生化して繁殖したとみている。府警や市は近づかないよう呼びかけている。今月1日にも草むらに置いたおりに雑種らしい子犬が入り、京都動物愛護センター(南区)が預かっている。

近所の男性は3月上旬、飼い犬の散歩中に何度か野犬を見かけた。「7匹くらいで群れていた。飼い犬じゃないとすぐわかった。あれだけいると怖かった」

西京署には3月以降、「野犬がうろついている」との通報が相次ぐ。市医務衛生課によると、目撃が集中しているのは、西京区の嵐山東公園や松尾橋近く。昼間は草むらに隠れ、夜になるとエサを求めて動き出すという。

センターが昨年度、桂川河川敷で保護した犬は42匹。2017年度の2匹から急増した。昨年度の捕獲犬は多くが野犬とみられ、子犬が半数以上を占めた。16匹は新たな飼い主が見つかり、渡された。3匹は死んでしまい、人に慣れなかった15匹は殺処分された。8匹については飼い主探しを継続中。今年5、6月にも1匹ずつが捕獲された。

■エサやりは「虐待」につながる。

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50年ほど前は野良犬と言って、東京でも街中をうろついていましたね。が、今回のこの状況は人間の勝手で無責任な行動の成れの果てだといえるでしょう。

飼っていた犬を捨てる ➡ 野生化 ➡ 繁殖

また、地域猫(野良猫)同様、エサをやるだけでは何も解決はしません。「診療案内」にも書いてありますが、ペットを飼う以上、最後まで責任もって接してあげる!これに尽きると思います。

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