お役立ち情報 2021.07

今年2月、三重県鈴鹿市で歩行者用の鉄製の信号機が根元から倒れた事故で、警察は「犬の尿」が原因である可能性が高いとする調査結果をまとめました。

幸い、けが人はいませんでした。

信号機は1997年に設置されたもの。耐用年数は50年とのことで、まだ半分も経っていないことから、警察がその後詳しく調べたところ、倒れた信号機の地面からは、同じ交差点に立つ別の信号機の地面と比べて42倍の尿素が検出されたということです。また、信号機の柱からは、8倍近い尿素が検出されたとか・・・。

実際に、警察官が現場を1時間監視したところ、10匹以上の犬の散歩コースになっていたということで、その後、新しく立てられた信号機の根元にもすでに尿とみられるシミができているそうです。

三重県警は「ちりも積もれば山となる。事故でケガ人が出る可能性もあるので、犬の飼い主には自宅で排せつを済ませるなどしてほしい」と注意を呼びかけています。

ちなみに三重県の動物愛護条例では、公共の場所でペットにみだりに排せつさせることを禁止しているそうです。

ささいなことも、ちりも積もれば山となります。出来れば良いことを積んで山としたいですね！

致死率が6～30％と高い重症熱性血小板減少症（SFTS）は、ウイルスの疾患です。このウイルスを持ったマダニにかまれると発症する可能性があります。

その感染例が、3日千葉県で確認されました。2013年に国内で初めて報告されて以降、感染地域は西日本が中心でしたが、関東地方で初めて確認されました。3月には静岡県でも初めて確認されていて、これまでより流行地域が広がっている可能性があります。

人だけの疾患だと考えられていましたが、2017年4月に猫、6月に犬にみつかりました。このウイルスを持った犬や猫にかまれると人も感染する、人と動物共通の感染症です。

主に森や草むらでマダニにかまれて感染します。
感染すると～
「最初は熱が出たり節々が痛くなったり、吐き気がで出たり、お腹が痛くなったり、下痢になったりという症状が出てきます。急性の胃腸炎のような症状、または咳とか鼻水が出ないようなインフルエンザ、いまだとコロナに近いような症状が最初に起きます」

治療は対症的な方法しかなく、予防薬はもちろん有効な薬やワクチンもないのが現状です。
発症すれば… 人では30パーセント、犬は40パーセント、そして猫は60パーセントが助かりません。

注意すべきことは、ダニに刺されないように、山や河川敷、草むら等ダニがいそうな場所に行く場合は長袖・長ズボンを着用、また犬のお散歩のときも長袖・長ズボンを履いて草むらを避ける等があげられます。

人への予防薬はありませんが、犬猫には月1回使用のマダニ駆除剤があります。詳しくは当院にご相談ください。