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お役立ち情報 2019.06

動物病院として「お役に立つ」
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お知らせします。

地域猫活動(2019/6/24)

6月22日大田区主催で行われました、公益財団法人 神奈川県動物愛護協会 常務理事 黒澤泰講師の「大田区地域猫対策講演会」を院長が拝聴してまいりました。

吉村動物病院では、少し前まで野良猫と呼ばれていた❝地域猫活動❞に不妊去勢手術を通して微力ながら協力させていただいております。

地域猫活動とは、飼主のいない猫のトラブルを地域の環境問題と考え、住民の理解と協力を元にルールを作って適正に飼育管理し、トラブルのない住みやすい地域にしていくことで、住民と猫との共生を目指す活動です。単なる動物愛護、猫擁護の活動ではありません。

飼主のいない猫は、飼猫が捨てられたり、不妊去勢手術をしないで自由に屋外へ出した猫が繁殖して増えたものです。責任の所在を明らかにすることが難しいです。猫が増えた原因はすべて人間の都合によるもであって猫の責任ではないのです。

 

【地域のルール】

  1. 飼主のいない猫をこれ以上増やさないために、必ず不妊去勢手術を実施する。手術後は、耳カットなどの目印を付ける。
  2. エサは決まった時間に了解を得た場所で適切な量だけ与え、食べ残しを片付けて絶対に置きエサはしない。(猫を見ながらエサを与えると、健康状態や頭数の把握が出来る。)
  3. 猫のトイレの設置やフン、ゴミの清掃を行い、地域の環境美化に貢献する。
  4. 問題が発生しないように、地域で良く話し合いコミュニケーションをとる。

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飼主のいない猫は、誰かに押し付けていても解決しません。不妊去勢手術については当院へご連絡ください。その他のご相談事は下記で受け付けています。みんなで協力して解決を図りましょう!

大田区保健所 生活衛生課 TEL:03-5764-0670
公益財団法人 神奈川県動物愛護協会 TEL:045-421-5592

改正動物愛護法成立(2019/6/12)

犬猫にマイクロチップ義務付け・虐待罰則も強化

犬や猫に所有者の情報を記録した「マイクロチップ」装着を義務付けることなどを柱とする改正動物愛護法が12日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。

マイクロチップは直径2ミリ、長さ12ミリ程度の円筒形で、獣医師が注射器で犬や猫の体に埋め込む。記録された15桁の番号を専用の機械で読み取ると、飼い主の情報と照合できる。飼い主を明示することで、遺棄や虐待を防ぎ、災害時などに飼い主を特定しやすいといった効果がある。

改正法は、犬や猫の販売業者に対し、マイクロチップの装着と所有者情報の環境相への登録を義務付ける。チップは飼い主に販売するまでの間に埋め込むことが義務づけられる。繁殖業者(ブリーダー)のもとにいる段階で行われる見通し。登録された犬猫を購入した飼い主には、情報変更の届け出を義務付ける。既に飼っている人には、装着の努力義務を課す。

改正法は他に、販売を始められる時期も現状の生後49日(7週)超から同56日(8週)超に改めた。ただ、特定の条件で繁殖か販売される「天然記念物として指定された犬」(日本犬)は例外として生後7週超となる。
生後7週超が認められる対象は、日本犬を専門の繁殖業者が一般の飼い主に直接販売する場合とされた。日本犬は柴犬(しばいぬ)、秋田犬紀州犬など6種が対象。

インターネットに犬や猫の虐待動画を投稿するなど、悪質なケースが後を絶たないため、動物の虐待への罰則も強化。現行は、動物を殺傷した場合「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」を科しているが、「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」に引き上げる。虐待や遺棄の罰則に1年以下の懲役を加える。

原則、公布から1年以内に施行するが、マイクロチップの義務化は3年以内、「56日」規制は2年以内とする。 

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診療案内」の❝特徴1❞の中にも記載されていますが、ペットと言っても「命」という意味では人間と全く同じです。ただ、ペットは人間の助けがなければ生きていけません。ペットを飼う以上、最後まで責任もって接してあげる~ということに尽きると思います。

感染症の怖さ(2019/6/3)

猫に引っかかれて、傷が感染症を引き起こす例は珍しくなく、時には重い症状になってしまうこともある。

海外ニュースサイト『Dailymail』は5月21日、カナダに住む女性、ハイジ・プランピングさん(42)が、飼い猫に引っかかれた後、感染症に罹患。目が変色し、顔が腫れ上がる非常に重い症状に悩まされたと報じた。

ハイジさんは、友人の飼い犬である大型犬に動揺した愛猫を落ち着かせようと抱き抱えたところ、興奮していた愛猫に顔や腕や手を引っかかれてしまった。翌日には、緑色だったハイジさんの目は黒く変色していたが、さほど気にかけていなかった。引っかかれた3日後には手と目が腫れ始めたが、ハイジさんは自身の敏感肌によるものだろうと考え、病院には行かなかった。しかし、4日後にはさらに手と目の腫れがひどくなり、病院に行って薬を処方してもらったが薬は効かず、その後、顔の腫れはひどくなる一方。ついに発疹まで出てきてしまう事態になった。

ハイジさんは再度同じ病院を受診したところ、猫に引っかかれたことが原因で「ネコひっかき病」と呼ばれるバルトネラ菌に感染したことが判明。猫ひっかき病とは、猫に噛まれたり、引っかかれたりした後に発症し、数日後にリンパ節の腫脹が見られる病気。まれに脳炎を併発することもあるという。ハイジさんは4日間、病院に通って抗生剤の点滴を受けることになった。その後症状は収まり、今まで通りの生活を送っているという。

猫を飼ったことがある人ならば、ハイジさんのように猫に引っかかれたり、噛まれたりした経験が少なからずあるだろう。怪我を自分で判断するとハイジさんのように重篤な症状につながることもある。怪我をした際は、適切な処置を施せば感染症にかかる可能性が低くなる。

万が一猫に引っかかれたり、噛まれてしまった場合、まずは急いで傷口を洗い流すことが重要。蛇口の水を出しっぱなしにして2分ほど洗い流し、傷口に付いた菌を流す。その後、血が流れ出ている場合を除けば、優しく皮膚をつまんで血を流すといい。出血がひどい場合には、清潔な布などで傷口を圧迫する。傷口が乾いたら絆創膏を貼り、外科で医師の診断を受けることだ。

注意すべき感染症は他にもある。「ネコひっかき病」の他に「トキソプラズマ症」「回虫症」「パスツレラ症」「皮膚糸状菌症」「狂犬病」などがそうだ。

先述の『Dailymail』の記事によると、アメリカでは毎年約1万2000人がハイジさんと同じ「ネコひっかき病」に感染しているという。日本では感染者数に関する統計はまだないが、感染者は確認されているという。

さらに、猫などから感染する「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」にかかった福岡県の60代の女性が2016年に亡くなっていたことが、2018年に厚労省の発表によって分かったと2018年1月15日、『日本経済新聞』が報じている。

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猫に、ちょっと噛まれただけだから~平気…、引っかかれたくらい~大丈夫…は、要注意!どんな菌をもっているかわかりません。怪我を自己判断するのは危険です。

マダニの怖さ(2019/6/1)

東京都は5月15、マダニが媒介するウイルス性感染症、「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)を、都内の50代の男性が発症したと発表した。都内での患者発生の報告は、2013年に届け出が義務付けられて以来初めてという。

都によれば、男性は1~5日に長崎県内を旅行した際、草むらなどに入った際にマダニにかまれて感染したとみられる。6日に発熱や下痢などの症状を訴え、9日に都内の医療機関を受診。その後病院に入院し、14日に感染が確認された。

SFTSの感染例は西日本を中心に報告されているが、都は、地域に関わらず、マダニが多い場所では肌の露出を少なくするよう呼びかけている。

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大分県は515、中津市の70代の男性がウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候」(SFTS)を発症したと発表した。マダニに刺されて感染した疑いがあるという。SFTS患者は県内で今年初めて。男性は現在入院しているが、回復傾向だという。

男性は56日に発熱や体のだるさなどの体調不良となり、14日に県衛生環境研究センターの血液検査でSFTSと判明した。男性は草刈りなど農作業をしていて刺された可能性があるという。

県内では2014年から毎年数件のSFTS患者の届け出がある。1518年中に男女4人が死亡している。

このウイルスはマダニに刺されることで感染し、致死率は約20%とも言われる。県健康づくり支援課は「マダニの活動が盛んな春から秋にかけて、野山などに入る際は皮膚の露出を抑え、刺されないよう注意が必要」としている。

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熊本県は5月14日、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に同県天草市の女性(91)が感染し、死亡したと発表した。県健康危機管理課によると、熊本県内でマダニ感染による死者が出たのは今年初めて。

女性は5月2日、発熱や肩の痛みを訴えて県内の病院で受診。その後入院し、8日に死亡した。女性は症状を訴える前に畑で茶摘みなどをしており、背中にはマダニにかまれた痕があった。

日本紅斑熱はマダニにかまれ、病原体「リケッチア」に感染することで起こる。2~8日後に発熱などの症状が出る。

県は、森林や草地といったマダニが多く生息する場所に入る場合は長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用して肌の露出を少なくするように呼び掛けている。

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マダニから感染する「重症熱性血小板減少症候」(SFTS)について、予防接種に記載があります。是非、ご一読ください。

狂犬病の怖さ(2019/6/1)

ノルウェー出身の女性(24才)はノルウェーの病院に入院した後、5月6日に狂犬病を発症し死亡した。

女性は2か月前にフィリピンを旅行したが、そこで狂犬病に感染したと見られる。

家族の話によると、女性はフィリピンにて友人と電動自転車で通りを走っている際、道で子犬を見つけ、もともと動物が大好きだったので、その子犬を宿泊先に連れて帰り、綺麗に洗ってあげた後に友人達と庭で一緒に遊んでいた。その時に子犬が甘噛みや引っ掻いたりしたが、女性は小さな傷を負うも消毒して絆創膏を貼る程度の処置で済ませた。

ノルウェーに帰国後、頭痛と発熱のために自身が勤務する病院で診察を受けた。しかし何度か受診したものの原因が分からず、症状は悪化し入院せざるを得ない状態となった。この時でさえ医師や女性本人も、この症状が子犬の甘噛みによる傷が原因だとは思いもしなかった。

最終的に狂犬病を疑った医師がスウェーデン公衆衛生局にサンプルを送り、5月4日に女性は狂犬病を発症していることが断定された。だがその2日後、女性は帰らぬ人となった。

女性の死後、彼女と接触した人達や友人への感染の恐れが懸念され、フィリピンで一緒に子犬と遊んだ友人達など女性と接触のあった77人全員と連絡が取られた。

うち31人は、連絡を受けたことによって狂犬病ワクチンの予防接種を済ませた。ちなみに女性はワクチン接種をせずフィリピンに渡航しているが、ノルウェーでは通常フィリピン旅行の際に感染予防のためワクチン接種をすすめている。しかしこのワクチンリストに、狂犬病予防は入っていなかった。

また女性の死は、ノルウェーで大きな波紋を呼ぶこととなった。ノルウェー政府において国内の狂犬病患者の報告は200年以上も前のことだからだ。現在女性の家族は、ノルウェー政府にフィリピンへ渡航の際には狂犬病予防接種を義務付けるように呼びかけている。

なお日本では、200611月に狂犬病を発症した例が京都と横浜で確認されている。いずれもフィリピンで狂犬病に感染している飼い犬に噛まれたことが原因であり、日本に帰国してから発症していた。保健省の調べによると、フィリピンでは毎年200300人が狂犬病で死亡しているという。

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日本にいると忘れがちですが、海外ではまだまだ存在する病気です。かわいいとついつい手を出してしまいがちですが、特に海外では要注意です。

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